青蓮寺の由緒
青蓮寺について

江戸時代初期の1650年頃、曹洞宗のお寺として、本寺圓通寺第21代住職であった関翁玄機大和尚によって創建されました。それまでの記録は万治2年(1659)8月に本堂の出火で焼失してしまいました。また、寛政年間(1800年頃)にも本堂を焼失したとの記録があります。

その後、江戸時代後期には本寺圓通寺第36代住職の徳宗恵昌大和尚により伝法開山され、嘉永5年(1852)に建幢提宗大和尚が法地中興として寺格を整えました。

現在の本堂・庫裡は大正11年(1922)4月、に再建されたもので、ご本尊に釈迦牟尼仏をお奉りしています。

薬師堂について
薬師堂について

当村字蔵谷にあった薬師如来を安永9年(1780)8月に修復し、当時の本寺圓通寺第29代住職であった鳳山天瑞大和尚によって、天明2年(1782)3月に当寺境内に移したものです。

現在の薬師堂は平成28年(2016)4月に再建され、納骨堂を兼ねた造りになっています。

曹洞宗について
曹洞宗について

今から八百年ほど前の鎌倉時代に、「道元禅師(どうげんぜんじ)」が正伝の仏法を中国から日本に伝え、「瑩山禅師(けいざんぜんじ)」が全国に広められ、「曹洞宗」の礎を築かれました。

このお二方を両祖と申し上げ、ご本尊「お釈迦さま(釈迦牟尼仏)」とともに、「一仏両祖」として仰ぎます。

曹洞宗は、お釈迦さまより歴代の祖師(そし)方によって相続されてきた「正伝の仏法」を依りどころとする宗派です。それは坐禅の教えを依りどころにしており、坐禅の実践によって得る身と心のやすらぎが、そのまま「仏の姿」であると自覚することにあります。

そして坐禅の精神による行住坐臥(「行」とは歩くこと、「住」とはとどまること、「坐」とは坐ること、「臥」とは寝ることで、生活すべてを指します。)の生活に安住し、お互いに安らかでおだやかな日々を送ることに、人間として生まれてきたこの世に価値を見いだしていこうというのです。